バッチファイルで、簡単ドライブの割り当てを
以前の記事「TeraStationが壊れた」でも記載していますが、当社は、データを一元管理するためにデータサーバーとして、「BUFFALO」のTeraStationを使用しています。
各自が使用するパソコンに、共有するフォルダ(ディレクトリ)はを「ネットワークドライブの割り当て」をしています。
同じ環境で作業ができれば、資料データなどの共有ファイルの保管場所を社員に指定する際に便利ですので、ドライブ名は同じになるように設定しています。
ただ、割り当てるフォルダが少なくても、パスを打ち間違わずに設定するのは、面倒なものですし、新しいパソコンを設定するときなどたまにしか設定しないので、いちいちパスを調べるのもたいへんです。
そこで、ネットワークドライブの割り当てをコマンドプロンプトを使ってバッチファイルを作ってみました。
ここでは、以下のフォルダ
共有サーバーを[Server1]に、共有フォルダ[folder1]~[folder2]
共有サーバーを[Server2]に、共有フォルダ[folder3]~[folder4]
共有サーバーを[Server3]に、共有フォルダ[folder5]~[folder6]
があるものとし、それを下記のように割り当てるものとします。
folder1 → Uドライブ
folder2 → Vドライブ
folder3 → Wドライブ
folder4 → Xドライブ
folder5 → Yドライブ
folder6 → Zドライブ
メモ帳などのテキストエディタで、以下のコマンドを記載し、ファイル名をつける際に拡張子を.batとして(今回は DriveAssign.bat としました。)保存します。
@echo off
net use U: \\Server1\folder1
net use /persistent:yes
net use V: /delete
net use V: \\Server1\folder2
net use /persistent:yes
net use W: /delete
net use W: \\Server2\folder3
net use /persistent:yes
net use X: /delete
net use X: \\Server2\folder4
net use /persistent:yes
net use Y: /delete
net use Y: \\Server3\folder5
net use /persistent:yes
net use Z: /delete
net use Z: \\Server3\folder6
net use /persistent:yes
echo ドライブの割り当てが終了しました。
pause
それぞれのコマンドの意味を記します。
- @echo off
- コマンド実行時に画面にメッセージを表示しない。
echo off だとバッチファイル実行の最初に echo off そのものを表示する。 - net use U: /delete
- ドライブUのネットワークドライブの割り当てを解除します。
- net use U: \\Server1\folder1
- フォルダ \\Server1\folder1 をドライブUに割り当てます。
- net use /persistent:yes
- 設定したドライブに、次回ログオン時にネットワーク再接続します。
- pause
- バッチファイルの処理を一時停止させます。これはなくてもかまいません。
pause より前の記述を、設定したいフォルダの数だけドライブ名を変え、繰り返し記述します。
当社ではこのバッチファイルを、共有の設定ファイルに保管し、必要時にUSBメモリやネットワークを利用して、ドライブの割り当てを簡単に設定しています。
簡単な記述で繰り返し作業を簡便にしてくれるコマンドプロンプトをもっと活用していきたいものです。