鹿児島県川内原子力発電所に行きました
当社が手掛ける仕事は、原子力発電所の設備に関する設計や製図です。
平成22年、2名の新人が入社しました。彼女たちは入社以来、図面や写真、資料や参考文献などで、日々研鑽をつんできましたが、実際手掛けている工事現場に入るということは、なかなかできません。当社から一番近いところにある、鹿児島県川内原子力発電所の展示館に、宮崎に在籍の7人で行ってみることにしました。
日本の原子力発電所は、東日本は東芝と日立でBWR(沸騰水型原子炉)、西日本は三菱でPWR(加圧水型原子炉)、とざっと分けられます。
当社はBWRの仕事が主ですので、PWRである川内原子力発電所はちょっとなじみが薄い。しかし、これから予定されているアメリカ、中国、ベトナム、トルコなどへの日本の原子力技術の世界進出は、PWRが主流になってくるので、知識を入れておくに、こしたことはありません。
BWRであろうとPWRであろうと、原子炉圧力容器の構造は同じ。ここ1カ月ほど手がけていた、挿入引抜管やHCUのあたりの配管については、社長の説明で、しっかり頭に入りました。
また紹介ビデオ鑑賞では、仮設の組立で頭を悩ましていたタービン建屋を見、高圧・低圧タービンのありかたがよくわかりました。
まさしく百聞は一見にしかず。
お客様に、正確でわかりやすい図面を、これからも作り続けるTDSでありたいと、全員決意を新たにした研修旅行でした。