AutoCADLT2000と2009の互換性による不具合
当社では、AutoCADLT2000 (AUTO DESK社)を使用し図面作成を行っております。
先日、AutoCADLT2007にて作成された図面を、AutoCADLT2000で開ける様にコンバーターし、LT2000にて図面を編集する作業があり、完成図面を(LT2000にて保存)後日AutoCADLT2009にて開いたところ、LT2000では表示されていなかったオブジェクトが多数出現!!
それに付け加え、グリッド線の表示はオフで保存したにも拘らず、グリッド線オンの状態でデータを開くという不具合が発生しました。
原因は、上位Verで下位Verにない機能を用いて作成したオブジェクトや設定が、このような現象を引き起こすのであろうと推測しました。
他ソフトでも、多々ある話しですが。。。。
そこで、この問題に対しどういった対策を講じるかいくつか考えてみました。
- DWG TrueView 2010(AUTO DESK社が無償で提供している見る行為のみ可能なソフト)にて確認
- メリット
- 無償の為お金が掛からない
- デメリット
- 不要なオブジェクトがあることは確認出来るが、あくまでも見る行為しか出来ない為、解決法とは言えない
- AUTOCADの最新版のCADを導入
- メリット
- 何も困らない
- デメリット
- 元手が掛かる(¥150,000前後)
- LT2000とは操作性がかなり変わっている為、慣れるまでに時間が掛かる
- AutoCADと互換性がある低価格なソフトの導入
(Bricsys社 Bricscad V10)- メリット
- 低価格(AutoCADの最新版の1/4ぐらいの価格で購入出来る)
- 3Dにも対応
- 操作性が現在使用しているLT2000とに酷似している
- デメリット
- AutoCADとどの程度までの互換性があるか信用性が定かではない(要体験版にて検証)
- 当ソフトで作成したdwgをDWG TrueView 2010にて開くと、【非ネイティブ】という注意が出てくる(下図参照)
- 某電気街の路上で各メーカーのさまざまなソフトウェアが入っているメディアを購入
- メリット
- 低価格で購入可能
- デメリット
- 法的処罰が課せられる
- ウィルスが感染しシステムがダウン
特に[4.]は、所謂不正(違法)コピーなので論外!絶対手を出してはだめですよ!
(著作権に対する侵害行為には、10年以下の懲役又は1,000万円以下の罰金という刑罰や、不法行為に対する民事上の損害賠償という制裁が科せられます。なお、2007年7月1日から施行の改正著作権法では、法人への罰金の上限が3億円に引き上げられました。今後の著作権法改正では、刑罰の上限が10年とされ保護強化が図られています。組織がソフトウェア不正コピーで訴追されれば、その組織の定評を大幅に損なうことにもなります。)
以上の事より、
まずは3の案を検証し、結果次第で次の対策を講じる事が最良かと思われました。
その後どうなったかは、当コラムにて続報をお待ち下さい。